プロポーズの幸せな余韻も束の間、彼から言われた「結婚指輪は割り勘でいいよね?」の一言。
その瞬間、サーッと血の気が引くような感覚になりませんでしたか?
「金額の問題じゃない。私、そんなに愛されてないのかな…?」
友達はみんな彼に買ってもらっているのに、どうして私は割り勘なの?
そんな風にモヤモヤして、でも「買って」とも言えずに一人で悩んでいるあなたへ。
結論から言います。あなたは心が狭いわけではありません。
でも、彼に悪気があるわけでもないんです。
今日は、そのモヤモヤを彼にぶつけることなく、二人が笑顔になれる「贈り合い」という魔法の解決策をお伝えします。
「モヤモヤする私、心が狭い?」→いいえ、それは正常な反応です
まず、あなた自身の感情を否定しないでください。
「割り勘」と言われてモヤモヤするのは、あなたが強欲だからでも、心が狭いからでもありません。
結婚指輪は、ただのアクセサリーではありませんよね。一生を共にする誓いの証であり、多くの女性にとって憧れの象徴です。
だからこそ、彼から「僕が君を幸せにするよ」という覚悟や、特別扱いしてくれているという実感(=男気)を、指輪の購入という行為を通して感じたかったのではないでしょうか。
あなたのモヤモヤの正体は、金額の負担ではなく、「期待していた『お姫様扱い』や『大切にされている実感』が得られなかったことへの寂しさ」です。
愛する人に大切にされたいと願うのは、女性としてとても自然で正常な反応です。まずは「私は寂しかったんだな」と、自分の気持ちを認めてあげてください。
データで見る「世間の常識」。実は「二人で支払う」派も45%!
次に、少し冷静になって世間の状況を見てみましょう。「男が全額払うのが当たり前」というのは、今も常識なのでしょうか?
結婚情報誌ゼクシィの最新調査(結婚トレンド調査2023)によると、結婚指輪の購入費用の負担割合は以下のようになっています。
- 夫が全額支払った:49.8%
- 二人で支払った:44.9%
- 妻が全額支払った:4.5%
いかがでしょうか? 実は「夫全額」と「二人で負担」はほぼ拮抗しており、割り勘(二人で負担)は決して少数派でも、非常識でもないのです。
共働きが当たり前になった今、「二人のこれからの財産だから、二人でお金を出し合う」と考えるカップルは増えています。
彼の心理を解読。「割り勘」提案に悪気はない理由
では、なぜ彼は「割り勘」を提案したのでしょうか?
多くの男性カウンセリングを通して分かったのは、そこに「あなたへの愛がないわけではない」という事実です。
男性が割り勘を提案する主な理由は2つあります。
- 対等なパートナーだと思っているから
彼はあなたを「養ってあげる対象」ではなく、「共に人生を歩む対等なパートナー」としてリスペクトしています。だからこそ、二人の証である指輪も対等に負担するのが自然だと考えた可能性があります。 - 結婚式や新生活にお金を残したいから(堅実さ)
男性はロマンチックな演出よりも、現実的な生活の安定を重視する傾向があります。「指輪にお金をかけすぎて、新居の費用が足りなくなったら困る」という、彼なりの責任感と堅実さの表れかもしれません。
彼に悪気はありません。ただ、「女性が指輪に込めるロマン」を知らなかっただけなのです。
魔法の解決策!「割り勘」を「贈り合い」と言い換えてみよう
それでもやっぱり、「割り勘」という言葉には事務的な響きがあって、心がときめかないですよね。
そこで提案したいのが、「贈り合い」という魔法の解決策です。
やることは簡単。「お金を半分ずつ出す」という事実を変えずに、「意味付け」だけを変えるのです。
Before:
「合計20万円だから、10万円ずつ出そう」(事務処理)
After:
「私があなたの指輪(10万円)を買ってあげる。その代わり、あなたは私の指輪(10万円)をプレゼントして!」(愛の交換)
どうですか? やっていることは同じなのに、心理的な満足度が全く違いませんか?
これなら、あなたは彼から指輪を「贈ってもらう」ことができますし、彼もあなたからの愛を受け取ることができます。
彼への切り出し方は、こんな風に伝えてみてください。
「ねえ、相談なんだけど。割り勘もいいけど、一生つける大切なものだから、お互いに贈り合う形にしない?
あなたの指輪は、私が心を込めてプレゼントしたいの。その代わり、私の指輪はあなたからのプレゼントとして受け取りたいな。
その方が、指輪を見るたびにあなたの愛を感じられて幸せな気持ちになれるから!」
こう言われて、「嫌だ」と言う男性はいません。むしろ、「そんな風に考えてくれていたんだ」と、あなたの可愛らしさに惚れ直すはずです。
まとめ:指輪選びは、二人の最初の共同作業。
結婚指輪選びは、これから始まる長い結婚生活の中で、最初にお金と価値観をすり合わせる大切なレッスンです。
今回のモヤモヤは、二人がより深く理解し合うためのきっかけをくれたのかもしれません。
「割り勘」という言葉に傷つく必要はありません。
「贈り合い」という知恵を使って、賢く、可愛く、あなたの「大切にされたい」という願いを叶えてください。
お互いに贈り合った指輪は、きっと世界で一番素敵な愛の証になりますよ。
参考文献
- ゼクシィ 「結婚トレンド調査2023」
